(旧)CTP研究会の記録

(旧)CTP研究会の記録

  第1回CTP研究会
日時: 2004年1月24日(土)
場所: 京橋清水ビル3F ABC会議室
プログラムおよび抄録 (PDF形式)


第3回研究会の会場風景
第2回CTP研究会
日時: 2004年11月6日(土)
場所: 東京コンファレンスセンター 飯田橋
プログラムおよび抄録 (PDF形式)
  第3回CTP研究会
日時: 2005年11月5日(土)
場所: 東京コンファレンスセンター 飯田橋
プログラムおよび抄録 (PDF形式)

(旧)CTP研究会の設立趣旨 (2002年10月記)

CT Perfusion(CTP)は,組織灌流動態の定量評価法として注目を浴びていますが,まだ新しい検査法であることから,その具体的な撮影法,解析法,適応などについて,検討すべき問題が少なくありません.また,実際に施行している施設は比較的少なく,使用しているハード,ソフトに応じて検査法にもばらつきがあるのが現状です.

そこでCT Perfusion研究会は,CTPに関心のある医師,放射線技師はもちろん,ハードウェア,ソフトウェアを供給されているメーカーの技術者を含む多分野の方々が,さまざまな問題点を気楽にディスカッションできる場を提供することを目的として発足しました.

また,本研究会の対象は,必ずしもCTPに限定することなく,MRP,Xenon CT, 核医学など,関連する灌流画像法を含めて総合的に勉強する場としたいと考えています.

  世話人 百島祐貴(慶應義塾大学・放射線診断科)
     佐々木真理(岩手医科大学・放射線科)
     高木 亮(日本医科大学・放射線科)
 
協賛 (五十音順)
    GE横河メディカルシステム(株)
    シーメンス旭メディテック(株)
    第一製薬(株)
    東芝メディカルシステムズ(株)
    (株)日立メディコ
    フィリップスエレクトロニクスジャパンメディカルシステムズ(株)

(旧)CTP研究会の成果と将来計画 (2005年12月記)

研究会の成果

本研究会は,新しい検査法であるCT Perfusion検査について勉強するとともに,様々な問題を解決する目的で企画され,過去3回の研究会を開催しました.この間に,本研究会は大きな3つの成果を得ることができました.

その1は,CTPの理論,実際について,多くのユーザーが共通にもっていた疑問点を明らかにしました.一般演題,教育講演,特別講演などを通じて,医師,技師,メーカーの技術者の自由に質疑応答することにより,多くの知識,技術を具体的に詳しく勉強できました.

その2は,CTPが持つ重要な問題点を明らかにしました.例えば,検査手法,解析手法,画像表示法などが装置,施設により全くまちまちで,定量性を謳いながらもデータの信頼性に欠けること,X線被曝が意外に大きいことなどの問題点があることがわかりました.これらは確実,安全が求められる臨床検査としては大きな問題であり,我々も当初から疑問に思っていたことでしたが,本研究会での発表,討論を通じて,その実態が明らかになり,解決に向けての方策を示すことができました.

そして最後に,本研究会を足がかかりとして,ここに集った研究者を中心とする新たな複数の研究プロジェクトが始動しました.具体的には,日本放射線専門医会・医会のワーキンググループ,および 日本磁気共鳴医学会の研究プロジェクトに加え,2005年には 厚生労働省の班会議であるASIST-Japanがスタートしました.いずれも,CTPにとどまらず,MRPを含む他の灌流画像検査も視野に入れ,さらには急性期脳梗塞の画像診断の問題点の分析,解決を目的とするもので,多施設,複数の分野の専門家が検査の標準化,最適化をめざして精力的に活動しています.そして,既にいくつかの重要な成果が生み出されつつあることは,第3回CTP研究会の発表,講演でもご承知の通りです.

今後の活動

本研究会は,わずか2年という短い期間に,所期の目的を達成するのみならず,それ以上に大きな成果を生み,次のステップに繋げることができました.そこで,本研究会は当面の役割を充分に果たしたと考え,次回第4回研究会の開催予定は特に定めず,オープンとすることにしました.研究会のマンネリ化は避けなくてはなりません.次に開催するときは,さらに別の目標を立て,新たな切り口のフレッシュな勉強会にしたいと考えています.

過去3回にわたり,多くの貴重なデータを発表,討論して下さった研究者の皆様,また教育講演や研究会運営を通じて多大な御支援をいただいた協賛企業の方々に,あらためて心から御礼申し上げると同時に,次の新しい試みに向けての積極的な御提案を歓迎いたします.どうもありがとうございました.

世話人一同