PMAは,灌流画像法の研究の第一人者で,本研究会の前身CTP研究会でも中心的な役割を果たしてきた工藤與亮(岩手医科大学・先進医療センター)が,北海道大学放射線科在籍当時に独自に開発した,灌流画像解析ソフトウェアです.
もともとは,灌流画像の各種解析手法の比較研究を目的として個人的に開発され,ASIST-Japan(正式名:厚生労働省平成17年度循環器病研究委託費17公-3:急性期脳梗塞におけるCT, MRI検査の標準化に関する研究 《Acute Stroke Imaging Standadization Group》)の内部での研究発表に利用されていましたが,既存のソフトウェアを凌ぐ様々な機能を備えていることから,これをさらに発展させ,2006年11月より広く一般の研究者向けの研究ツールとして公開されています.
PMAは,Windows上で動くアプリケーションソフトウェアで,DICOM形式の灌流画像(CT,MRI),拡散強調画像(MRI)を読み込み,解析します.急性期脳梗塞の臨床を熟知した臨床医が自ら開発しているため,その機能,操作性には既存のソフトウェアにはない数々の工夫が施されており,直観的に使いやすいインターフェースは既存で,スムーズな解析が可能となっています.主な特徴は下記の通りです.
PMAは,脳血管障害を研究対象とする臨床医,研究者,技術者に広く公開しており,ASIST-Japanのホームページからダウンロードできます(要ユーザ登録).しかし,この解析手法の臨床における有用性,信頼性についてはまだ充分なエビデンスがありません.このため当面の利用範囲は,研究目的に制限しています.その他,利用上の注意点については利用規約をご覧下さい.
グラフウィンドウ: 動脈入力関数(AIF),静脈出力関数(VOF),時間-信号強度曲線(TIC),残余関数(R(t)) などを一括表示すると同時に,解析範囲を自動あるいは手動で設定する. |
マップウィンドウ(マルチマップ表示): 数十種のパラメータマップを自由に選択して表示,比較する. マップウィンドウ(ラージマップ表示): 灌流画像と拡散強調画像を表示し,Diffusion-Perfusioo Mismatchを解析する.病変範囲の設定は,手動,半自動(シード設定),自動の各モードを選択できる. |
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結果ROIウィンドウ: マップウィンドウに設定した灌流画像,拡散強調画像の関心領域(ROI)の各パラメータ,対側比を一覧表示し,Diffusion-Perfusioo Mismatchを定量的に解析する.
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