FAQ (PMAに関するよくある質問)

インストール データ読込み データ解析 データ保存

インストール・起動

インストールの際に要求される「シリアル番号」がわからない

PMAのユーザ登録に際してお送りしたメールに記載の「キーコード」を入力してください.紛失された場合は,こちら(ASIST-Japan担当窓口)にご連絡ください.

インストールの際に要求される「ユーザ名」がわからない

ユーザ名には,Windowsのログイン名が表示されますが,変更不要です.

PMAを別のPCに移動したら起動できなくなった

PMAは,必ずインストーラを使ってインストールする必要があります.オリジナルファイルを紛失された場合は,あらためてASIST-Japanのホームページからファイルをダウンロードしてください.インストールに際しては,ユーザ登録の際にお知らせした「キーコード」の入力が必要となります.

MacのWindows環境で動作するか

実機での確認はできていませんが,海外ユーザお一人から,Mac OSX + Parallel Desktopの環境で動作したと御報告いただいています.ただし,Windowsに割り当てるメモリが512MBでは動作せず,750MBにしたら動いた,ということです.

データ読込み

DICOMデータを読み込むときにエラーが発生する

DICOM形式は統一規格ですが,実際には機種により出力されるファイル形式に細かい「方言」があります.PMAはできるだけ多くの機種で検証していますが,このような理由によりデータを正常に読み込めないことが稀れにあります.可能であれば,同じデータを異なるワークステーションで出力して試してください.それでも読み込めない場合はこちら(ASIST-Japan担当窓口)にご相談ください.

読み込んだデータの時系列順がおかしい

一部の装置のDICOMデータで,イメージ番号の記述が標準と異なるために,読み込んだデータが時系列順に並ばないことがわかっています.次期バージョンで対応の予定ですが,お急ぎの場合はこちら(ASIST-Japan担当窓口)にご相談ください.

データ解析

Ver.3.0.0.0 になったら動作が遅くなった

Ver.3.0.0.0では,Deconvolutionの際に標準でOscillation indexを利用するため,処理時間は延長していますが,使用環境によっては著しく時間がかかる可能性があります.メインウィンドウ → 「ウィンドウ」 → 「設定」 → 「デコンボリューション」タブ → 「Oscillation indexを使用」のチェックをはずして,試してみて下さい.

東芝320列MDCTのデータが解析できない

東芝320列MDCT (Area detector CT)のデータは,データ構造が従来と異なることに加えて,データ量が著しく大きくなりうるため,別途処理が必要となります.次期バージョンで対応予定ですが,お急ぎの場合はこちら(ASIST-Japan担当窓口)にご相談ください.

CBFマップ,CBVマップが真っ黒な空欄になる.その他のマップは正常に表示される

VOF(出力静脈のROI)の自動設定に失敗して,VOFを使用するパラメータが正常に計算されていない可能性があります.次のいずれかの方法を試して下さい.
1. メインウィンドウに表示される画像で,適当な静脈(上矢状静脈洞など)を選ぶ → 右クリック → 「VOFをここに設定」 → 再計算
2. メインウィンドウ → 「ウィンドウ」 → 「設定」 → 「前処理」タブを選択 → 左下にある「マスクの閾値」の項目中で 「MR-PWI」の左欄(デフォルトでは0.6)を1.0に変更 → 「再計算」

全スライスの平均ROIを求めたい

メインウィンドウ → 「ウィンドウ」 → 「設定」 → 「表示」タブを選択 → 右上にある「ROI計算」の項で「全スライス」を選択.この設定により,ラージマップウィンドウで任意のスライスに設定したROIの位置について,全スライスのROI値の平均が結果表示ウィンドウに表示されます.「1スライス」を選択すると(デフォルト),ROIを設定したスライスのみのROI値が表示されます.

マップウィンドウ上でSource Imageを表示できない

全般モードが「臨床モード」に設定されているためです.臨床モードでは,マップウィンドウでSource Imageを選択できません.臨床モードは,基本的なパラメータ計測を簡単に扱うためのモードなので,ROI設定はパラメータ画面上で行なうことを想定しています.Source image上での設定が必要な場合は,メインウィンドウ → 「モード」→「全般モード」→「研究モード」を選択してください.

グラフウィンドウに表示される各種曲線の意味を知りたい

ヘルプに記載してありますので御参照下さい.メインウィンドウ→ 「ヘルプ」→「ヘルプ」→「グラフウィンドウ」

各種灌流パラメータの意味を知りたい

TTP, NEI, CBFなど,各種パラメータの略称のフルスペリングについては,ヘルプを御参照ください.メインウィンドウ→ 「ヘルプ」→「ヘルプ」→「Perfusion解析」.ただし,個々のパラメータの物理的な意味,生理学的な解釈については,適当な教科書や論文を御参照下さい.

CBFとCBF2の違いは何か

CBF,CBV, MTTは,デコンボリューション法により直接求めた値,CBF2, CBV2, MTT2は,Central volume principle (CBF = CBV / MTT)を使って,他の2つのパラメータから間接的に計算したものです.その他のパラメータについてもあわせて,ヘルプを御参照ください.メインウィンドウ→ 「ヘルプ」→「ヘルプ」→「Perfusion解析」

ディレイ効果(遅延効果)とは何か

流入動脈内の造影剤が組織に到達する時間と,CBF, MTTなど組織内の灌流パラメータは本来独立なものですが,解析法によっては,造影剤の到達時間が灌流パラメータに影響を及ぼすことがあります.これを造影剤到達遅延効果(Delay effect)といい,到達遅延組織では実際よりもCBFが低下,MTTが延長します.虚血病変では流入動脈の狭窄のために造影剤の到達時間が遅延することが多いので,臨床例を扱う上では重要な問題となります.デコンボリューション法の中でも,Block-circulant SVD(bSVD)法は遅延効果の影響を受けず,Standard SVD(sSVD)法,Box-MTF法などは影響を受けます.Delay-corrected SVD (dSVD)法は,遅延効果を特定のパラメータで補正して最小限とする方法です.臨床的にはbSVD法が適していると考えられています.

参考文献.Sasaki M, Kudo K, Ogasawara K, Fujiwara S. Tracer Delay-Insensitive Algorithm Can Improve Reliability of CT Perfusion Imaging for Cerebrovascular Steno-Occlusive Disease: Comparison with Quantitative Single-Photon Emission CT. AJNR 2008;30:188-93
Kudo K, Sasaki M, Ogasawara K, et al: Difference in tracer delay-induced effect among deconvolution algorithms in CT perfusion analysis: quantitative evaluation with digital phantoms. Radiology 2009 (Epub)

オートROIの設定はどのように行っているのか

ラージマップ表示における病変部のオートROI表示は,ピクセル値の閾値処理によるものです.閾値は左下のスライダーを動かすことにより調整できます.

データ保存

パラメータマップを画像として保存したい

マップ画像の左上に表示されるパラメータ名(CBFなど)を右クリック → 「ファイルに保存(JPEG形式)」を選択することにより,任意のファイルに保存できます.

パラメータマップをDICOM形式で保存すると白黒になってしまう

メインウィンドウ → ファイル → PMAマップ保存(DICOM形式)により,パラメータマップをDICOM形式で保存できますが,現在のところカラーデータの情報は保存されません

グラフウィンドウを保存したい

現在のところ,グラフウィンドウの保存機能はありません.Windowsのスクリーンキャプチャーを利用すれば,保存できます(グラフウィンドウにフォーカスを置いた状態で,Altキー+PrtScrnキー).

ROI解析結果ウィンドウを保存したい

メインウィンドウ → ファイル → ROI解析結果保存 → 解析結果がcsv形式で保存されます.csv形式はテキストファイルですが,Microsoft Excelなどの表計算ソフトウェアで表形式として読込んで利用できます.